元日本代表の小野伸二選手が9月27日、23シーズンいっぱいで現役を引退することを発表。サッカー界から引退を惜しむ声が上がっている。引退発表の直前には高校生の時から小野選手と対戦してきた元日本代表の中田浩二氏が、那須大亮のYouTubeチャンネルで小野選手の凄さを語っていた。
中田氏と小野選手は同じ1979年生まれ。同年に生まれた選手は他にも高原直泰や小笠原満男、本山雅志とスター揃いで、ゴールデンエイジと言われている。そんな名選手の中でも小野選手は別格だったという。
「地域選抜や東海選抜と試合をする時、小野はチームにいない。別格だから地域選抜には入らない。雲の上の存在だった」
と中田氏。名門・帝京高校で2年生の時に早くもスタメンを掴んだ中田氏は、インターハイの準決勝で中村俊輔を擁する桐光学園と対戦。中村にマンツーマンでつき、チームは勝利。中村はものすごく上手かったものの敵わない相手ではないと感じたという。次に決勝で小野の清水商業と対戦、やはり小野にマンツーマンでついた時のことを中田氏はこう振り返った。
「伸二の名前やプレーは知っていたので、対戦前はイケるだろと思っていたけど、対戦して初めて小野伸二スゲェ!となった。伸二を潰せと言われていたが、潰したくても潰せない。後ろに目がついているんじゃないかという感じ」
高校ではライバルだったが、代表では同じチームでプレー。その時についても、
「走ればボールが出てくる。自分のパスがズレてもなんともないようにプレー。味方だと頼もしかった」
と小野のすごさを語った。
同世代のライバルから「格が違う」と評された小野伸二選手。引退は残念だがお疲れ様と言いたい。
(鈴木誠)