スコティッシュ・プレミアシップの得点王とMVPを獲得し、日本代表としての活躍が期待されている古橋亨梧が、人生の転換期でレジェンドからかけてもらったアドバイスを明らかにした。
古橋はヴィッセル神戸時代の先輩、那須大亮氏のYouTubeチャンネルに出演。プロ入りしてから現在までの7年間を振り返る中、最初に挙がったレジェンドの名前はアンドレス・イニエスタだった。古橋が岐阜FCから神戸に移籍した2018年、不安を抱えながらプレーしていると、
「お前らしく自分らしくやれば大丈夫だから、本当に自信を持ってやってくれ」
と声をかけられたという。この言葉で自信を持った古橋は同年度に13試合に出場し、5得点の活躍をみせた。
代表にも選ばれ注目を集めた古橋は21年、スコティッシュ・プレミアシップのセルティクFCに移籍。ここではセルティックで活躍した中村俊輔氏にアドバイスを求めている。
それまで中村氏との接点はなかったが、知人を通じて連絡すると、
「いろいろたくさん僕のこと言われると思うけど、自分らしくやってくれたら本当に大丈夫だと思うから頑張ってね」
と奇しくもイニエスタと似たアドバイスをもらったという。
最近ではカタールW杯のメンバーから漏れた翌日、チームメイトのGKジョー・ハートからこんな言葉をもらっていた。
「俺たちの本当のストライカーだから、自分を信じてやり続けてくれ」
このハートの投げかけには、大きな意味があるという。サッカーライターの話。
「ハートはイングランドのU-19に選ばれ、将来が期待されていたゴールキーパー。イングランド代表として75試合に出場しています。クラブではマンチェスター・シティの正GKとして活躍したものの、監督がグアルディオラに代わると出場機会が激減。その後はチームを転々とし、21年からセルティックでプレーしています。そんな挫折を味わった彼から『自分を信じろ』と言われれば、心に響かないわけがありません」
「本当に救われました。いいチームメイトに恵まれた」としみじみ語っていた古橋。今夏、プレミアリーグのトッテナムへの移籍が噂されながらセルティク残留を決めたが、その決断はこうしたレジェンドたちからもらった言葉が影響しているのかもしれない。