2月22日、ボクシングの2022年度年間表彰式が都内で行われ、東西のボクシング記者の選考により、各賞が決定した。
5年連続6度目となる最優秀選手賞に輝いたのは、前世界バンタム級4団体級統一王者の井上尚弥。
壇上で井上は、スーパーバンタム級に転向後、WBC&WBO同級王者スティーブン・フルトンとの対戦するのではと報道されていることについて「そこの試合に向けて、ぬかりなくやって行きたい」と意気込みを語った。
井上と同様、今回の表彰式で注目を浴びたのは、前WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太だ。
昨年4月にさいたまスーパーアリーナで行われたゲンナジー・ゴロフキン戦で年間最高試合賞(世界戦)を受賞した村田。
9回TKO負けを喫した同試合を振り返る中で「あれは僕の中では最後の試合だと思っている」と事実上の「引退表明」を行ったのだ。
そんな村田について、テレビ関係者は、
「今回の発言により、各局から出演オファーが殺到するのは間違いない」
と語る。その理由については、
「キャリアの華々しさもさることながら、村田の魅力は自分の言葉を持っていること。『戦う哲学者』と称されるのも納得できます。引退後はトーク番組のゲストやコメンテーターとして、各局で争奪戦が行われるでしょう」
かようにテレビ業界が熱視線を送る村田だが、すでに「レギュラー出演が濃厚」と言われる番組も。
「13年のプロ転向後から村田をサポートし続けてきたのが、フジテレビ。これまでも村田は周囲に『フジには恩返しする必要がある』と語ってきました。そうした背景から、同局のスポーツ番組『S-PARK』へのレギュラー加入は極めて濃厚です」(ボクシング関係者)
コメンテーターとしても、王者に君臨してもらいたい。
(川瀬大輔)