「ここで辞めるってことは、WBCの監督もあるなって…」
巨人の原辰徳監督が今季限りで電撃辞任することがわかった。次期監督は阿部慎之助ヘッドコーチが有力だという。
DeNAとの今季最終戦を待たずしての発表に驚きを隠せないのはファンのみならず、野球解説者の高木豊氏も同じだったようで、YouTubeチャンネル〈高木豊 Takagi Yutaka〉で、冒頭のように語ったのである。続けて、
「もう1年勝負すると俺は思ってたけど。負けず嫌いな男でね、阪神の岡田(彰布)監督が(年齢が)1つ上で、対戦を楽しみにしてたわ、原監督はね。だけど阪神に負けるという形になって、このまま終わるとは思わなかったけどね」
今シーズンの巨人は阪神に6勝18敗1分と大きく負け越した。守りの野球を標榜する岡田阪神がレギュラー選手の守備位置を固定し、堅実に勝利をものにしていったのに対し、原巨人は主砲・岡本和真をサードからファースト、あるいはレフトへとコロコロ動かし、打順も4番・岡本以外はほぼ日替わり。空中戦頼みの地に足つかぬ戦いぶりが印象に残った。
ところで冒頭の高木氏の言葉についてだが、原辞任と時を同じくして侍ジャパン指揮官に正式決定した井端弘和新監督は、2026年春に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)まで指揮を執るかどうかは決まっていない。高木氏の見解はこうだ。
「WBCがあるから辞めるとか、そうではなくて、このタイミングで辞めたっていうことは…井端監督がいわくつきの期限つきなんだよね。原監督はWBCの経験もあるし、優勝監督だしね、可能性は出てきたかなって」
原監督の電撃辞任と井端新監督就任が同じ日だったのは、なんとも因果な偶然である。
(所ひで/ユーチューブライター)