2年連続Bクラスが決定的になった巨人は、同一監督によるものとなれば、球団史上初の不名誉な記録を残すこととなる。
9月26日に3位DeNAとの直接対決に0-1で敗れると、原辰徳監督は「何かが足りないんでしょう。このチームには」と神妙な表情で悔しさを滲ませた。では、いったい何が足りなかったのか。野球解説者の高木豊氏がYouTubeチャンネル〈高木豊Takagi Yutaka〉で、次のようにズバリ指摘した。
「リーダーだな。岡本でもいいんだけどさ、岡本って自分の姿で表現していくタイプで、みんなの前で大風呂敷を広げないタイプのような性格に見えるんだよね」
今の巨人に必要なリーダーは、岡本和真ではないという。そして高木氏は、アシスタントの森藤恵美とこんなやり取りを展開した。
高木「(選手の中から)リーダーが出てこなかったら、コーチの誰かがやるとか。監督がやるとかさ」
森藤「日本ハムの新庄(剛)監督みたいな監督が引っ張ってくれたら…」
高木「完全にリーダーだよね。リーダーだけど面白いよね。みんなが明るいもん。明るいっていうのは失敗も責めないし、責任が取れる人はリーダーになるといいよね」
9月27日、日本ハムは2年連続の最下位が決定するも、新庄剛志監督の続投を発表。同日の会見で新庄監督は、
「まだまだこれからですよ。レギュラーで戦ってる(若い)選手たちが自信を今つけてきてるんで、自信さえつければ爆発するんで。楽しみに見といてください」
来季に向けて力強く語ったのである。かと思えば、「続投を告げられたのはいつ頃だったんでしょうか」の質問に、
「え~、12分前ですかね」
ユーモアも欠かさないのだ。巨人に足りないのは、明るく責任の取れる監督なのかもしれない。
(所ひで/ユーチューブライター)