10月1日に行われたアジア競技大会サッカー「日本対北朝鮮」の試合を田中マルクス闘莉王が自身のYouTubeチャンネルで批評し、北朝鮮代表を断罪した。
この試合は北朝鮮代表の選手がラフプレーを繰り返し、判定を巡って審判に詰め寄るなど暴挙が目立ち問題になった。闘莉王は率直な感想として、
「まず悲しい。これはサッカーじゃないと子どもたち(北朝鮮の選手)に教えないと。あってはいけないこと」
と悲しい表情を見せた。
しかし選手が悪いわけではなく、問題は指導者にあるという。
「長年の経験から言わせてもらうと、自分からあのようなことはしない。指示がないと行動に出ない。指導している人たちに罰を与えないといけない」
闘莉王が最も許せないプレーは72分、北朝鮮の選手が日本のスタッフから水のボトルを奪い、拳を振り上げたシーンだという。
「残念な行動では片づけられない。イエローカードは間違っている。レッドカードにしないといけない。僕があそこにいたら、やってはいけない行為ではあるが飛びかかったかも。何回見ても腹がたつ」
と厳しく批判した。
試合をコントロールできなかった審判も批判し、審判の手腕しだいでは試合を落ち着かせることはできたという。
一方で日本代表は、
「ラフプレーを受けても冷静でいられるのは余裕のあらわれ。サッカーで何が必要かわかっている」
と褒め称えた。
日本サッカー協会はアジアサッカー連盟と国際サッカー連盟に意見書を提出し北朝鮮代表の行動を問題視しているが、闘莉王も、
「一線を越えた試合になった。何があったのかきちんと調べないといけない。今後の北朝鮮の選手たちの人生にも影響を与える」
「これがサッカーではないということをまずわかってほしい。北朝鮮の指導者はサッカーの意味をもう一度勉強すべき」
と、問題を終わらせてはいけないと訴えた。
田中マルクス闘莉王をここまで怒らせた北朝鮮代表の暴挙。しっかりと問題を追求してほしいものだ。
(鈴木誠)