10月14日に生放送された「オールスター後夜祭’23秋」(TBS系)は、年2回の特番「オールスター感謝祭」のスピンオフとして恒例の人気番組である。
有吉弘行と高山一実が司会を担当し、同じ日に放送された「感謝祭」のセットをそのまま流用して、66人の芸人がクイズに挑戦した。
今回はFUJIWARAの藤本敏史が当て逃げ事故の余波で出演できず、コウメ太夫が代役に。「66人相撲バトルロワイヤル」「永田裕志 白目剥いちゃう?剥いちゃわない?クイズ」など、深夜枠ならではの珍企画が行われただが、とりわけ奇抜だったのが「あかつVS巨大岩」だ。
これは相撲のまわし姿がトレードマークの芸人あかつが、重さ約2トンの巨大岩を生放送中に割ることができるか、という企画。番組序盤からハンマーやドリルを使って挑戦し、なんとか割ることができたものの、真ん中から真っ二つとはならなかったため、惜しくもチャレンジ失敗に。
とはいえ、巨岩に立ち向かうあかつの姿に、スタジオは大盛り上がり。解答席に石の破片が飛んでくるなど、バラエティー史でも例のない企画だったのだが、
「まわし一丁の姿でドリルを扱うのが危険すぎて、画面を直視できませんでしたね。大事故に発展する可能性もありました。岩を砕く際、ものすごい量の粉塵が出て、出演者やスタッフの健康被害のリスクも考えられます。労働安全衛生法に記されている『事業者は掘削、採石、荷役、伐木等の業務における作業方法から生ずる危険を防止するため必要な措置を講じなければならない』をガン無視した企画で、深夜といってもさすがにアウト。コンプラ以前の問題かも」(テレビ関係者)
お灸を据えられるのも覚悟の上だったのか。
(山倉卓)