元広島カープの4番で、現在はメジャーリーグ・カブスの鈴木誠也。クライマックスシリーズ(CS)初戦があった10月14日、妻で元新体操日本代表・畠山愛理と子供を連れて、マツダスタジアムで観戦したものだから、カープファンは試合そっちのけで大騒ぎだった。球団関係者が舞台裏を解説する。
「誠也が家族連れで観戦する情報は、前日までに報道陣の間にも流れていました。ただ、中継映像や写真で載せると、気付いたファンが一斉に携帯カメラ片手に撮影を始めるため、直前までどこの部屋で観戦するかは伏せられていました。実際に鈴木一家が球場入りしたのは試合開始の午後1時直前。ファンや選手に見つかって騒ぎにならないよう、配慮したといいます」
だが嫌な予感は的中するもので、地元テレビ局のCS中継で鈴木が観戦する姿が映し出されると、たちまちSNS上で「誠也まつり」が始まった。
「ネットニュースでも紹介されたこともあり、ファンは試合が行われているグラウンドに背を向けて、5階のVIPルームに陣取る鈴木を探し回り、携帯電話で撮影、録画する有り様でした。これでは熱戦も台無しです」(前出・球団関係者)
かつてのチームメイトのCS突破を願い、球場にやってくる気持ちは分かるが、こうなっては考えものになってしまう。なんとも複雑だ。