プロ野球クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージがいよいよ始まった。セ・リーグではファーストステージでDeNAに勝利した広島を阪神が迎え撃つが、広島による下剋上達成のカギを握る一人とされるのが「ポスト鈴木誠也」の呼び声高い末包昇大外野手だ。
「末包はCSファーストステージ第2戦(10月15日)、1点リードの6回に代打で登場し、DeNA今永昇太が投じた2球目のチェンジアップを完璧に捉え左翼上段に特大のホームランを放っている。CS前には新井貴浩監督に『キーマン』と期待をかけられていたものの第1戦では3打数無安打だった。どうやら2戦目で始球式を務めた鈴木誠也にもらったというアドバイスが効いたようで、目覚めるきっかけになったのでは」(スポーツライター)
今季2年目の末包は昨季31試合に出場し2割9分9厘で本塁打2本。1年目からポテンシャルの高さを見せつけたが、今季は65試合で打率2割7分3厘、11本塁打をマークし持ち前の長打力を発揮しつつある。
「中でも阪神戦はめっぽう強く、21打数9安打の4割2分9厘で得点圏打率は4割。岡田監督もCSでの本塁打はチェックしており『覚醒した』と言い切って『長距離打てるのはなぁ』と大警戒している。大暴れてほしいものです」(前出・スポーツライター)
広島期待の「ロマン砲」がファイナルステージでも火を噴くか。
(ケン高田)