スポーツ

瀬古利彦は「世界と戦えない」バッサリ!日本男子マラソン弱体化の原因は「箱根駅伝」にアリ

 10月15日に行われた来年のパリ五輪マラソン選考レース、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)は、今大会から男女ともに賞金(1位1000万円、2位500万円、3位250万円)レースになったことで、前回(2019年)から比較すると出場選手が大幅に増えた。

 男子で優勝した小山直城(2時間8分57秒)、2位の赤崎暁(2時間9分6秒)はともに五輪初出場となるが、2人について「この記録では世界と戦えない」とバッサリと切り捨てたのが日本陸上連盟・瀬古利彦ロードランニングコミッション・リーダーだ。

 もともと五輪のマラソン競技は日本のお家芸だったが、なぜこんなにも弱くなったのか。男子のマラソン競技が弱体化した一番の理由は「駅伝」だ。

「特に箱根駅伝は、関東の主要大学が毎年中学、高校生の有力ランナーたちをチェックして『青田買い』をするんです。トップレベルのランナーたちにとってはまさに売り手市場で『A大学が特待生の条件だけではなく就職の世話もしてくれた』なんて平気で言う学生もいます」(ある大学の駅伝部監督)

 そんなランナーたちは4度チャンスがある「箱根駅伝」の出場に向け有力校に入学するわけだが、

「箱根駅伝でスターだったランナーが実業団に入ってマラソンでもトップレベルに上り詰めた例は、今回のMGCで現役復帰した大迫傑、そして15キロ地点までは日本新記録ペースで盛り上げていた川内優輝ぐらいじゃないですか」(駅伝担当記者)

 箱根駅伝の出場ランナーは、ほとんどがそこで燃え尽きてしまうのが現状なのだ。

 MGCの男子で優勝した小山などは「パリでは必ず入賞(8位)以上を目指したい」というレベル。惨敗確実の日本マラソン界にあって、MGCは単なる賞金レースに成り下がりだ。

(小田龍司)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
「反大谷翔平」の上原浩治に「直球質問」をぶつけたら返ってきた「絵文字」が…
2
東京ドームで観客半分の「プレミア12」にサッカーファンが「シラケる」挑発バトル
3
なんだこりゃ!岡田将生の電撃結婚を「完全スルー」した「めざましテレビ」の担当は元カノ鈴木唯アナ
4
「メジャー挑戦」佐々木朗希はドジャース入りでなく千賀滉大や前田健太のように孤軍奮闘せよ
5
大谷翔平「MVP受賞映像」で「真美子夫人の妊娠説」が噴出したワケ