自ら「バス旅のプロ」を名乗り、テレビ東京のバス旅番組の重鎮として君臨する太川陽介。しかし最近は傍若無人な振る舞いから老害扱いされることも珍しくない。テレビ誌ライターはこう証言する。
「太川はバスのルートを1人で決めてしまい、仲間の提案に耳を貸すことはほぼありません。そして歩いている時はメンバーが疲れて音を上げても心配することなく先へ進む。昼に何を食べるかでアイドルを説教したこともありました。プライベートでは家族で食事に行くと奥さんの食べるものを決めてしまうほど支配欲が強いそうですが、それがバス旅にも出ています」
ところが10月18日の「水バラ」(テレビ東京系)で放送された「ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅 路線バスで鬼ごっこ」では態度が一変。視聴者を驚かせた。テレビ誌ライターが言う。
「最初は『いつもの太川』でした。梨の味を目隠しして当てるというミッションでは、太川と須田亜香里、副島淳の意見が割れた時も自分の意見を押し通した。ただ、太川の意見は結果的にハズレ。この後から態度が変化したように感じました」
太川はそれまで握っていた地図とバスの路線図を、須田と副島に持たせた。これはつまり太川がルート選びの主導権を2人に譲ったことを意味する。また道を聞く必要が生じた時は、自分が聞くのではなく須田に聞きに行かせる配慮を見せていた。
「自分の意見がハズレることなどよくあることで、あんな太川は見たことがない。『俺が俺が』ではなく、一歩引いてメンバーの見せ場を作ってあげるようになりました。正直、驚きましたよ」(前出・テレビ誌ライター)
どういう心境の変化なのか。これはたまたまなのか、それとも続くのか。答えは次のバス旅を待つしかない。
(鈴木誠)