サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王が、10月17日に行われた森保ジャパンの国際親善試合・対チュニジア戦の「守備陣」を採点した。自身のYouTubeチャンネルで公開した攻撃陣の採点に続くもので、全体のMVPも決定した。
MVPに選ばれたのは、ボランチの守田英正。
「目立たないけどあんなにスムーズにボールがまわるのは守田選手のおかげ。地味な作業、地味なポジション取り、地味なボールタッチ、地味な守備の仕方。それが日本代表が楽に見える試合にしてくれている。俺がDFで今日のような試合をやってくれれば、『今日の守備は楽だったありがとう』と言う」
と絶賛し、チーム最高の7点をつけた。同じボランチの遠藤航については、
「守備は(カナダ戦と)変わっていた。カウンターを受ける場面もなく前にチャレンジする。相手に引かれてもチャレンジングなパスを自分はせず、守田や田中碧にさせる。中盤でボールを奪い返せるのは遠藤のおかげ。6.5点」
DFの冨安健洋、板倉滉、中山雄太は3人まとめて安定した戦い方をしてくれたと評価。ただ攻撃のセットプレーについては、
「冨安と板倉を活かせるセットプレーを考えてほしい。セットプレーで点を取れるようになれればW杯で未知のステージまで行ける」
と監督・コーチに注文をつけた。この3人とは分けて評価をした菅原由勢は、
「面白い。生き生きしている。頭大丈夫なのかなと思うぐらい思い切ったことをしている。攻撃的でここまで上がって来ているのかというシーンがあった」
と攻撃参加の思い切りのよさを評価し、MVPの守田と同じ7点を与えた。
以前から闘莉王が問題視しているGKだが、出場したのはベルギーのシント・トロイデンに移籍した鈴木彩艶。しかし、
「シュート来てないし評価するのは難しい。よくもなく悪くもなく6点。安心して見られる状況ではない。まだまだ経験が足りない」
と一定の評価はしたものの、決定ではないと評価した。11月16日からW杯アジア2次予選が始まるが、GKの問題は解消できるのか注目したい。
(鈴木誠)