手頃な価格ながら美しいボディを持ち、大ヒットを記録した2ドアクーペの「プレリュード」(ホンダ)。1982年に登場した2代目と87年に販売が開始された3代目は、若者がデートに使ったことから「デートカー」と呼ばれ人気を博した。しかし、バブル経済崩壊後に販売台数は低迷し、2001年には5代目が製造終了。ラインナップから姿を消した。
そんなプレリュードがEVで復活する。ホンダは10月25日、「ジャパンモビリティショー2023」に出展するコンセプトモデル「プレリュード コンセプト」を発表した。
新たなプレリュードはEVの2ドアクーペ。デートカーではなく、スペシャルスポーツモデル。走りを重視した車になるようだ。
名車の名前が復活したとあって、新プレリュードは早くも注目を集めている。かつての同車を知る人はもう1つ注目のポイントがあるという。それは助手席を倒すレバーの位置だ。理由を自動車雑誌のライターはこう解説する。
「助手席のシートを倒すレバーは通常であればドア側、つまりシートの左についていますが、2代目のプレリュードはシートの右にありました。これによってドライバーは左ドア近くまで手を伸ばすことなく、簡単に助手席のシートを倒せたんです。当時は『スケベレバー』と呼ばれていました。新たなプレリュードはどちら側にあるのか。スポーツモデルということで左になるのではないでしょうか」
新プレリュードはコンセプトモデルで販売されるかどうかは未知数だが、もし発売されればどちらにあるのか真っ先に確認したい。
(海野久泰)