芸能

【女優復帰】沢尻エリカが映画ではなく「舞台」を選んだ思惑

 女優の沢尻エリカが、来年2月10日から公演の主演舞台「欲望という名の電車」で約4年ぶりに芸能活動を再開させるという。

 沢尻は2019年11月に麻薬取締法違反で逮捕され、翌年2月に有罪判決を受け芸能活動を休止。今年8月10月にはエイベックス・松浦勝人会長のYouTubeに登場するなど、復帰の気配を漂わせていた。

「欲望という名の電車」は、テネシー・ウィリアムズの名作で、1947年にブロードウェイで初演され、ピューリッツァー賞を含むブロードウェイ3大賞を同時受賞。51年にはヴィヴィアン・リーとマーロン・ブランドで映画化されアカデミー賞を受賞している。沢尻が演じる主人公、ブランチ・デュボアは、日本では過去に浅丘ルリ子や大竹しのぶといった名優が演じた。

 復帰作として選ばれたのはドラマでも映画でもなく、初めての舞台。不祥事を起こしたタレントの復帰作はテレビドラマではなく、客が自分の意思でお金を払って観に行く映画か舞台がお約束となっているが、今回なぜ舞台を選択したのか。芸能ライターが語る。

「ドラマや映画はワンシーンずつ撮影していくもので、自身の出演シーン以外では楽屋などに戻る。しかし舞台となれば、稽古の期間中は缶詰になり、共演者、スタッフとも向き合って深い関係性が築ける。孤立することがなく、みんなで作り上げる舞台が復帰作としては最適だと判断されたのではないか」

 厳しい経験となるだろうが、やり遂げたあとは一皮むけた女優・沢尻エリカになるのではないか。

(鈴木十朗)

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