11月10日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に、元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂が金曜コメンテーターとして出演し、岸田文雄総理を見下した。
「税収増の国民への還元策」として、所得減税を打ち出した岸田総理。ところが鈴木俊一財務相は11月8日、衆院の財政金融委員会で、増収分はすでに政策経費などで使ったとし、減税するなら国債を発行しなければならないと語った。実際は還元ではなく、減税分は借金で埋め合わせるしかないというのだ。
これについて、元テレビ朝日社員でレギュラーコメンテーターの玉川徹氏と羽鳥慎一は、次のようなやり取りをした。
玉川「(岸田総理が言う)減税は(税収が)余ったから返します、という話だった。実はそうではなく、借金して減税します、という話でしょ」
羽鳥「3.5兆円あるから減税しますが、3.5兆円はもう使っています、と」
玉川「だから、減税するには新たに借金します。悪い冗談としか思えなくて。むしろ、呆れて笑ってしまう。もう、お笑い岸田内閣という感じになってしまっている」
羽鳥「余ったから減税します。そうなのか、それもいろいろ議論ありますけど、でも余ってなかった」
すると、これを聞いていた一茂がひと言。
「バカなの?」
玉川氏は大爆笑し、羽鳥も「いちばん悪い言い方をすると、そうだと思う」と賛同。一茂はさらに追い打ちをかける。
「だって、入ってくるお金の計算ができてないって話でしょ」
国民から「増税クソメガネ」「減税ウソメガネ」と揶揄される岸田総理は、財源がすでになかったことを本当に知らなかったとすれば、まさしく一茂の言った通り。
それにしても「バカ息子」と揶揄されることもあった一茂からバカ呼ばわりされるとは、岸田内閣も末期症状に陥ったものである。
(石田英明)