連日のようにワイドショーをにぎわせている大相撲の日馬富士問題で、長嶋一茂の過激発言に注目が集まっている。11月24日の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)にて一茂は、日馬富士による貴ノ岩への暴行事件が、モンゴル力士たちの宴席で起きたことについて、人種差別まがいの発言を連発したのである。
「暴行の現場には白鵬と鶴竜も居合わせ、モンゴル人横綱が3人いたわけですが、それを念頭に一茂は『日本人3人が横綱ならこうならなかった』と言いきったのです。また別の場面でも『モンゴル人同士の風習や気質、日本人と違うのかなあ』と語り、モンゴル人力士ゆえのトラブルだという考えを強調していました」(テレビ誌ライター)
これらの発言に対し、他のコメンテーターはほとんど反応せずに完全スルー。テレビ朝日社員の玉川徹は「そういうことより」と、あからさまに話題を変える有様だ。さらに玉川は「モンゴルだからという話にしてはいけない案件だと思います」と断言し、一茂の発言を一刀両断した。このようにぞんざいな扱いだった一茂について、テレビ誌ライターが続ける。
「確かに一茂の発言は暴言レベルに違いないのですが、制作側としては普通なら口にしづらい意見をあえて一茂に放言させることで、ガス抜きを演出しているのではないでしょうか。その一茂は9月にも『北朝鮮のミサイルごときでギャーギャー言うな』と放言し、宇賀なつみアナから華麗にスルーされたばかり。おそらく一茂自身は深い考えなしに発言しているだけで、制作側の手のひらで踊らされているのでしょう」
実際、一茂なら少々の暴言も「アイツならしょうがない」という空気で済まされる感がある。とはいえモンゴル関連の発言がヒートアップしすぎると、さすがにヤバい状況に陥る可能性もあるのかもしれない。
(金田麻有)