Sexy Zoneの菊池風磨と中島健人は、かつて不仲だった。セクゾは菊池が16歳、中島が17歳だった2011年9月に、旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)から平均年齢14.4歳で史上最年少デビュー。風磨&健人の「ふまけん」コンビはジャニーズJr.の頃から人気があり、のちにSixTONESとなる松村北斗、高地優吾とB.I.Shadowとして活動していた。同世代による4人組は次期デビューが近いと目されていたが、セクゾ誕生によって自然消滅した。アイドル誌ライターが振り返る。
「当時のジュニアは離合集散が当たり前。錦戸亮のように、デビュー済みのNEWSと関ジャニ∞を掛け持ちすることも珍しくなかった。セクゾは、ふまけんがB.I.Shadowから抜けて誕生したため、裏切ったイメージがつきまとった。そのため新規ファンがつくまでに時間がかかりました」
そのストレスのせいか、2人は20歳を過ぎたころから口をきかなくなった。
中島はそれまで菊池のことを「風磨」と呼んでいたが、距離を置きはじめた証拠として「菊池」に替えた。同時期、2人に佐藤勝利を加えた3人がそれぞれソロ活動をするようになり、各自がソロコンサートを開くようになったが、ふまけんが応援に駆けつけることはなかった。そんな悪状況を見かねて立ち上がった先輩がいた。山下智久だ。
山下は菊池に、「おまえが観にいかないとダメだよ」と言い、中島のコンサート会場に連れていった。当時の中島は、グループのエースストライカーのような存在。テレビ出演が抜きん出て多かった。そのため菊池はグループでも演出側に回り、5人の役割分担を会得した。そのきっかけを与えてくれたのが山下。当時から頭が上がらず、この時期を境に中島は菊池の呼称を再び「風磨」に戻した。
「山下といえば、辞めジャニで大成した先駆者。今年はHuluで世界配信された主演ドラマ『神の雫/Drops of God』がHuluの海外ドラマランキングの9月の月間第1位を獲得するなど、グローバルな評価は変わらず。高級宝飾品ブランド・ブルガリのアンバサダーに日本人男性として初めて就任するなど、外国でも名が知られています(エンタメ誌ライター)
「世界の山P」によって軌道修正できたセクゾ。偶然にも現在、菊池の主演ドラマ「ゼイチョー~『払えない』にはワケがある~」(日本テレビ系)が放映されており、中島×堤真一のW主演映画「おまえの罪を自白しろ」が公開中。ふまけんの関係性は、令和になってエモさを増した。
(北村ともこ)