スポーツ

中島宏之41歳の中日移籍「代打の切り札」が相手捕手を困らせる「内角に投げられない」危険度

 西武、オリックス、巨人とセ・パ3球団を渡り歩いた中島宏之の4球団目は中日ドラゴンズになることが判明した。

 西武時代の2008年に最高出塁率、2009年は2年連続の最高出塁率と最多安打のタイトルを獲得。こと2008年は4年ぶり13回目の日本一に輝いており、これに大きく貢献した。

 巨人での今季はわずか8試合出場で5安打にとどまり、10月13日に戦力外通告を受けていた。

 YouTubeチャンネル〈野球いっかん!〉に出演した野球解説者の中村武志氏は、代打不足の中日において、中島は切り札になると期待を寄せた。

「彼がいいのは、例えば満塁のシチュエーションで逃げないので、俺がキャッチャーでもインコースを攻めづらいんですよ、当たっちゃうから」

「その印象ありますね。清原(和博)さんみたいな…」

 スタッフの返答に「そうそうそう」と中村氏は頷き、

「だからアウトコースに絞れるから」

 経験豊富な中島の、代打における優位性を説いたのだった。

 清原氏の通算196死球は、日本プロ野球記録。一方の中島も、西武時代の2006年にリーグ最多の13死球を受けている。

 今季の中島のスタートが遅れたのは3月2日、春季キャンプの紅白戦で、育成投手から受けた死球で右母指末節骨骨折と診断されたことにある。シーズンに入り、中田翔が走塁中の肉離れで一時戦線を離脱した際にも、空いた一塁のポジションをモノにすることはできなかった。

 来シーズン、通算1928安打の実績を持つ41歳の大ベテランが、中日で勝負強さを発揮することはできるか。

(所ひで/ユーチューブライター)

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