集団的自衛権の閣議決定により、中国では日本人への憎悪が爆発寸前。市民たちは「愛国無罪」を盾に全土で反日行動を始めている。日本人が安易に足を踏み入れてはいけない、危険な反日エリアを紹介しよう。
トップ同士が「反日共闘」を誓った中国と韓国。韓国では、新たな“宗主国”中国の呼びかけに応えるように、10日にソウル市内のホテルで“ある事件”が起こった。外信部記者が語る。
「自衛隊創立記念行事がソウル市内のホテルで予定されていたのですが、前日になってホテル側がドタキャン。韓国メディアから行事の開催を批判されて中止したのですが、日韓関係はますます悪化しました」
中国では、しばらく鳴りを潜めていた反日行動が再び目立ち始めている。上海に住むフリーライターの西谷格氏が解説する。
「12年に尖閣諸島抗議デモで反日感情が爆発したあと落ち着いたのですが、集団的自衛権の閣議決定でまた市民の反日感情に火がついた。新聞は日本人の子供がデモに参加している写真を使用して、『子供も反対しているのに安倍政権は戦争に突っ走る』という内容で報じたり、テレビでは『危険性を増す間違った選択』と批判。そのニュースを食堂のテレビで見ていたのですが、会計の時にお店のサービス券を利用しようとしたら、急に態度が変わって『日本人はダメだ』と店員に怒られました」
中国では日本=敵対国であることを市民が忘れないために、日本軍の“蛮行”を伝える展示物や資料をそろえた「抗日戦争記念館」が中国全土に点在している。
「修学旅行で見学させて、反日教育を植え付けます。大人になってからも、『紅色旅遊』という愛国旅行のツアーがあり、抗日戦争記念館や戦時期にまつわる史跡を回って愛国心を確認する旅を楽しんでいます」(西谷氏)
長く反日現場を取材してきたライターの浜田健吾氏が、日本人に殺意を充満させる市民の様子を語る。
「重慶で抗日戦争記念館に行った時は、中国人の青年グループがいて、歴史資料を見ながら泣いていた。反日感情は日本人が思うよりも激しく、石碑などに『日』という言葉があると、ペンや石でバッテンがしてあり、その横に『日本鬼子』(日本人に対する差別用語)と書かれています」
異常な反日エリアは他にも存在するのだ。