立憲民主党・塩村文夏参院議員による「プロレス揶揄」が波紋を広げている。
ホストクラブで若い女性客が支払い能力を超えた高額料金を請求される「悪質ホスト問題」について、積極的に取り組んでいる塩村氏。11月14日の参議院内閣委員会で、ホストクラブの「売掛金」について問題提起したことも話題となった。
そんな塩村氏は、SNS上でも活発な議論を展開。11月23日、彼女の取り組みに対し「ホストクラブだけ支払い額に上限をつけるというのか」「完全な職業差別」と指摘する一般ユーザーの投稿を引用ポスト。その上で、
〈酷いデマ。逆にどういう認知や流れでこんなデマやデマともいえない不思議な話を信じてツイートするようになるのか知りたい〉
として、指摘をデマと断じたのである。さらには〈最早、アンチのプロレス芸〉と綴った塩村氏だったが、この投稿により、新たな火種が生じることに。スポーツ紙記者が言う。
「議論の中での何気ないひと言だったと思いますが、彼女が『プロレス』という言葉を好ましくない意味合いで使ったことで、プロレス関係者やプロレスファンが、X内で不快感を示しているんです」
そのひとりが「疾風のテクニシャン」こと、レジェンドレスラーのTAKAみちのくだ。塩村氏の投稿を受けて〈プロレスバカにしてますか?〉とポストしたTAKAは、
〈この手の先生と呼ばれる方々は俺達の言葉なんて耳に入れない〉
〈今まで何度もこういうことがあり都度指摘して来たが誰一人反応はなかった〉
以前から「プロレス揶揄」に心を痛めていたことを吐露したのだ。プロレスのおかげで自分の人生が変わったと振り返ると、
〈俺の天職を馬鹿にするな!!〉
と熱い言葉で綴ったのである。
新日本プロレスリングの木谷高明会長も、X上で〈意味不明な言葉が使われています。訂正するか、削除するか速やかな対応をお願いします〉と塩村議員に申し入れる事態となった、今回の大騒動。
「11月24日になって、塩村氏は〈プロレス芸はエンタメの世界ではよく使う言葉〉〈放送作家の会議ではよく出てました〉と慌てて弁明しましたが、誰も納得していません」(前出・スポーツ紙記者)
プロレス業界を敵に回してしまったのである。
(川瀬大輔)