政治

「応援団」にも「憤懣を抱いている」とブチまけられた岸田文雄「改憲は必ずやる」のアキレた他人任せ

 内閣支持率の急速な低下に焦りまくる岸田文雄総理は最近、憲法改正を強調するなど、保守派の支持をつなぎとめようと、躍起になっている。

 そうした下心を見透かすように、11月27日に国会内で開かれた「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の会合で、共同代表を務めるジャーナリストの櫻井よしこ氏は次のように言って、公然と批判した。

「岸田さんは(改憲を)『必ずやる』と繰り返すが、このスケジュール感は何か」

 岸田総理は「党総裁任期中(来年9月)の改憲」を繰り返しているが、櫻井氏は、

「この段階になって、条文の整理もできていない。なんで今頃になってこういう要望を我々がしないといけないのか。私は限りなく自民を応援する者だが、このふがいなさに限りない憤懣を抱いています」

 なんらイニシアチブを発揮しない岸田総理への不満を、大爆発させたのである。

 岸田総理の見え見えの姿勢は野党の格好の攻撃材料となっており、参院憲法審査会の野党筆頭幹事を務める辻元清美氏(立憲民主党)は11月27日の参院予算委員会で、

「総裁選再選のため、右派をつなぎとめたいから、改憲を『先送りできない』とおっしゃっているのではないか」

 とズバリ追及した。岸田総理は「私は憲法改正を取り上げてきた」と弁明したが、説得力に乏しいのは明らかだ。

 岸田総理は10月23日の所信表明演説で、こう語っている。

「『あるべき国の形を示す』国家の基本法たる憲法の改正もまた、先送りのできない重要な課題です」

 ところが次の発言に、その「他人任せ」なズルズル感が見て取れるのだ。

「国会の発議に向けた手続きを進めるためにも、条文案の具体化など、これまで以上に積極的な議論が行われることを心から期待します」

 もはや支持率回復など、期待すべくもないだろう。

(喜多長夫/政治ジャーナリスト)

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