11月30日放送の「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)で駅弁を巡って出演者の間で議論が起こる一幕があった。「ゲスの極み乙女」のボーカル・川谷絵音が駅弁を食べる意味がわからないと主張。理由を、
「一生で食べられる回数は決められている。弁当に使うのは…。(車内で食べるのは)我慢して温かいご飯を食べたほうがいい。冷めてる飯をわざわざお金払って食べるのは…」
と明らかにした。すると高橋真麻は、
「駅弁は楽しみの1つ。車窓から景色を見ながらその土地にゆかりのある駅弁を食べて思いを馳せる」
と反論していたのだが、実は鉄道ファンもそれほど駅弁を食べないのだという。鉄道ライターの話。
「駅弁を食べることを目的に旅をする『駅弁鉄』もいますが、少数派です。鉄道ファンの主流は『乗り鉄』と『撮り鉄』で、撮り鉄は車で移動して鉄道は利用しないので駅に行くことはなく、よって駅弁を食べることもありません。線路脇でコンビニで購入したおにぎりや菓子パンを食べる場合が多いんです」
では鉄道を利用する乗り鉄なら駅弁を食べるのかというと、そうでもないのだという。
「今、駅弁は安くても1000円、高いと2000円以上するものもあります。そんななか乗り鉄は、『そのお金があったら、次の旅の費用にしたい』と考える。また駅弁ではなく、列車を降りて旅先の名物を食べたり、地元の人しか行かないような食堂に行きたいんです。ですので『峠の釜めし』や『牛肉どまん中』、『シウマイ弁当』など、有名な駅弁しか食べたことがない人も少なくありません」(前出・鉄道ライター)
意外ではあるが、納得の理由である。
(海野久泰)