キッチン用品メーカー「和平フレイズ」が公式X(旧Twitter)で、「玉子焼き器」で揚げ物をするのは大変危険として「絶対にやめて」と訴えていた。最近では、こうした想定外での調理法にメーカー側が注意喚起するケースが非常に増えているが、なぜ調理用品や器具を誤った使い方をする人たちが増えたのか。
「11月29日にホーロー製品メーカーの『富士ホーロー』がXで、『言いにくいことを言う日』というハッシュタグを付け、ホーロー製のケトル、やかん、ポットをストーブの上に置かないよう呼びかけると、和平フレイズはこの投稿を引用し、鍋やフライパンも乗せないように注意喚起しました。そして揚げ物について『玉子焼き器を使えば少ない油で調理が出来て経済的&楽ちん!』といった投稿を見かけるが、油の量が500gだと温度が急上昇しやすく危険だとしてやめるよう訴えたのです」(家電ライター)
実は、こうした誤った調理法に注意喚起を行うメーカーなどが後を絶たず、スナック菓子大手の「カルビー」はポテトチップを袋ごと加熱して作るオムレツを「推奨しません」と公式に明言。牛乳パックをそのままオーブンに入れて作るパウンドケーキには日本乳業協会が「おやめください」と呼びかけている。
「メーカーが注意しなければならないほど誤った使い方が続出するようになったのは『時短アイデアレシピ』や『映えレシピ』が人気となっているのが原因と考えられます。特にTikTokなどのショート系動画でこうしたレシピが紹介されることが多く、安全性などは一切無視したバズるための物珍しい調理法が数多く投稿されるようになってしまっている。その多くは料理の知識のない素人が上げているものですから、真似をする前に調理用品や器具の使用方法をしっかりと確認することをオススメします」(前出・家電ライター)
バズり系レシピには十分ご注意を。
(小林洋三)