男子プロゴルフの蝉川泰果が、メジャー大会の日本シリーズJTカップ(11月30日~12月3日・東京よみうりCC)で優勝し、金谷拓実、中島啓太ら実力者を退けた。優勝賞金4000万円を手にした蝉川が、今季2勝で賞金ランキング2位(1億5581万9749円)となった。賞金王は中島(1億8498万6179円)。金谷は1億4116万2332円で3位となり、蝉川の後塵を拝した。ゴルフ関係者が言う。
「蝉川は『快挙』の2文字が似合う男です。日本シリーズでの22歳326日での『快挙』は、1981年に羽川豊が23歳363日で記録した大会最年少優勝を更新しました。アマチュア時代の2022年9月、パナソニックオープンで、ツアー初優勝し、10月5日付の世界アマチュアゴルフランキング(WAGR)で第1位にランクインしています。さらにその10月開催の日本オープンゴルフ選手権競技でも優勝。これはアマチュアによる日本のプロツアー2勝、という大偉業でした」
蝉川の野望は大きい。プロ転向後の2022年11月12日、プロゴルファー・堀川未来夢のYouTubeチャンネル〈堀川未来夢チャンネル〉に出演した際には、目標とする選手を聞かれて、
「タイガー・ウッズですね」
と即答している。泰果の名は、父親がまさにタイガー・ウッズに因んで命名したものだ。「4大メジャーで勝つこと」という蝉川の夢について、堀川はこう言っていた。
「その夢、本当叶えちゃいそうだよね。具現化っていうか、ちゃんと具体的にイメージしてるんで」
賞金ランク2位となったことで、欧州ツアーの出場資格を得た。米ツアーも視野に入れ、超新星の次なる「快挙」は何なのか、実に楽しみなのである。
(所ひで/ユーチューブライター)