スポーツバラエティー番組「中居正広のプロ野球珍プレー・好プレー大賞」(フジテレビ系)が12月7日に放送されたが、あるシーンが野球ファンの間で物議を醸している。
同番組はプロ野球やメジャーリーグの試合の中からエラー等のハプニングや好プレーなどをピックアップし、1年間の「珍プレー・好プレー」を特集。今年は大谷翔平がフィーチャーされた。テレビ誌ライターが言う。
「番組では日本人初となるホームラン王を獲得した大谷の本塁打シーンが流れたのですが、大不評だったのはアテレコだったんです」
大谷が豪快な1発を放ち、さっそうとダイヤモンドを回るシーンでは、タレントの村重杏奈が「ホームラン最高。髪さらさら~、何使ってるんだろう、シャンプー。普通に知りたい!」などと興奮気味にアテレコしていたのだが、視聴者からは「マジでウザい。副音声でやってくれ」「大谷をバカにしすぎ。映像だけ見たい」などと非難囂々だったのだ。
「アテレコではお笑いコンビ『ダイアン』の津田篤宏もチャレンジしましたが、こちらも大声で騒ぎ立てるだけで好プレーの魅了を完全に消していました。加えて主に扱われたのが大谷とヌートバー、優勝した阪神だったことは致し方ありませんが、最後に選ばれる『珍プレー・好プレー大賞』大賞がソフトバンク・嶺井博希の『スクイズで三塁到達』。これには野球ファンからは『は?』という声が続出しています」(前出・テレビ誌ライター)
確かにスクイズで三塁到達はかなりレアなケースだが、相手チームだった日本ハムの守備の乱れも絡んでおり、大賞にしては中途ハンパ。
「番組最後にはゲスト出演した女優の今田美桜が締めのくす玉を割るパフォーマンスを披露したのですが、なんと中から出てきたのは後番組の今田が出演するドラマ『いちばんすきな花』の垂れ幕。オチに番宣を仕込んでくるとは、歴史ある『珍プレー・好プレー』も格が落ちたものです」
最近の野球ファンは目が肥えているだけに、安っぽい番組作りをしているとソッポを向かれそうだ。
(ケン高田)