スポーツ

星野仙一 「楽天実効支配」で浮上する野望とは?(1)チーム内に影響力を残すSAという立場

20141211cc

 悲願の日本一からわずか1年で最下位に転落。と同時に監督を途中退任し、「SA」という何やら阪神時代を思わせる肩書を得たのは「鉄拳・星野仙一」である。楽天での「新たな実績」を足がかりに、「次のステージ」へと向かう野望が渦巻いているのだが、はたして──。

 9月18日の電撃辞任会見時、すでに三木谷浩史オーナー(51)から「引き続き、より高いところから関わっていただきたい」との「残留要請」を受けていた楽天・星野仙一前監督(67)。にもかかわらず、球団SA(シニアアドバイザー)就任が発表される11月9日までずいぶん時間がかかったのは、さまざまな駆け引きがあったからだという。

「アドバイザー的な立場に、とのオファーは受けたものの、その役割がハッキリしなかった。かつて野村克也氏(79)が監督退任後に名誉監督に就任しましたが、あれは単なるお飾り。だから星野氏は『名誉職なら断る』とマスコミを通じて球団にプレッシャーをかけました。これはいい作戦だったと思います。なぜ名誉職だと困るのか。実権を握り、楽天を“実効支配”したいからです。ではなぜ監督を辞めたのか。気力も体力も落ちてきたため、事実上の総監督になろう、と。糖尿から来る高血圧で薬も飲んでおり、体はかなりキツかったようですから。そこで、実効支配へとシフトしたのです」(スポーツ紙デスク)

 星野氏は「いつまでもこうるさいジイサンでいるからな」と発言するなど、チーム内に影響力を残そうとしている。事実、11月25日の球団納会の席では、「小言があったら直接言うぞ」と、選手たちに宣言していたという。

 後任の大久保博元新監督(47)もまた、星野氏を「オヤジ」と呼んで尊敬の念を表し、「オヤジの野球を継承していく」と、星野路線を進むことを強調。倉敷マスカットスタジアムでの秋季キャンプでは、

「リップサービス半分で、『僕は監督ですが、監督は星野さんですから』と自虐的なコメントをしていました」(東北マスコミ関係者)

 さながら「院政」を思わせる状況なのである。

 11月15日、秋季キャンプを訪問した星野氏は、大久保監督に「自分の思ったようにやれ。俺は現場には介入せん」と声をかけた。球界関係者が言う。

「とはいえ、星野氏は2時間ほど、大久保監督とともに監督室にこもっていました。いったい何を話していたのか‥‥」

 ただ、星野氏の「実権掌握」を歓迎する声は、選手の間からも出ているという。

「大久保監督を苦手とする選手にとっては、目を光らせてくれる存在があるのはありがたい。大久保監督が楽天の打撃コーチに就任した12年、攻撃時に『3球目以降はベンチからカウントを叫べ』とバカバカしい指令を出し、選手をアキレさせました。田淵ヘッドコーチ(当時)も『バカじゃねぇか。やめろ』と一蹴したほどです。今年7月、腰痛で休養した星野氏の代行監督を務めた際にも、選手の不評を買いましたね。打順を大きく組み替え、ベテランの松井稼頭央(39)を外野に回し、若手の西田哲朗(23)を遊撃手として使いました。あるいは則本昂大(23)の登板間隔を狭めて酷使したり、ルーキー松井裕樹(19)を中継ぎ登板させたり‥‥」(楽天担当記者)

 星野氏にとっても、「オヤジの野球を継承する」と言いながら、まったく違うことをしようとする大久保監督は、監視対象となりうる。

 さらに球団サイドからも新コーチ陣には「大久保監督に挨拶するより、星野さんに電話を入れろ」との指示が出ているのだと‥‥。

 球団にとって、球界人脈豊富な星野氏は「利用価値」がある人物と評されているのだ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」
5
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」