スポーツ

星野仙一 スポーツ紙が封印した「鉄拳流血事件」を一挙プレイバック!(3)手を上げるのは見込みのある選手

20141009r

 おとなしくなったかと思えば、やはり例外はあった。

 08年北京五輪で星野ジャパンを率いた時だ。

「国際試合という高揚感か、中日選手相手ということで昔の血が騒いだのかはわかりませんが、川上憲伸(39)の降板後、ベンチ裏まで追いかけていってバコッと‥‥。同大会では、岩瀬仁紀(39)にも食らわせたそうです。翌年からメジャーに渡った川上は11年オフに日本球界復帰を決意しましたが、親しい関係者に『星野さんのいないチームで投げたい』とこぼしていたといいます」(球界関係者)

 昨年、野球界の体罰問題がクローズアップされた際、楽天番記者との日常的な「お茶会」で星野監督が口を開いたという。

「『育てるという意味の中で、その中には愛情があるのだから殴るのを全部否定するのはいかがなものか』と持論をぶちまけたんです。『やられた相手が自殺なんかするまでやるのは絶対いかんけどな』と付け足してはいましたが、体罰が非難されていた時期だけに“予防線”を張っているようにも聞こえました」(スポーツ紙デスク)

 一方で、スポーツライターはこう解説する。

「星野監督は母校・明治大学で師事した、故・島岡監督の熱血指導の流れで自然とやってきたのでしょう。それでも、拳を振るわれてきた選手が恨み言を漏らすようなことは少なかった。というのも、星野監督が手を上げるのは、見込みのある選手ばかりでしたからね。怒っても翌日にはその選手に『おっ、元気か?』と声をかけて、突き放さなかったから、やられたほうも愛情の裏返しだと好意的に捉えることが不文律となっていきました」

 鉄拳指導は賛否両論あったが、星野監督は活躍の場をグラウンド外へと移してしまうのか。現状では、GMのような立場で楽天に席を残すというのが濃厚だ。

「今回は健康不安もある中での退任でしたが、阪神で監督を辞める際にも健康問題を理由にしましたよね。それでも7年後には楽天の監督を引き受けている。阪神でSDだったように、楽天でも高収入の確保をして、さらなる出番を待っているようです。最終的にはコミッショナー就任という野望を持っているといいます」(球界関係者)

 プロ野球解説者の江本孟紀氏が語る。

「これまでやってきた、チームに活を入れる“根性野球”というのは必要なんですよ。ただでさえ最近は、金こそもらえれば無理せず長年やりたいという選手が増えてきていますからね。年数のわりに優勝回数は異常なほど少ない(16年で4度)監督ではありましたが、だからこそ名監督として名をはせたのでしょう」

 鉄拳で血の雨を降らせるような監督は、もう二度と登場しないのだろうか。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」