メキシコの首都メキシコシティ上空に30メートルを超えるとされる、巨大なUFOが出現。UFOはビルの間を縫うように飛行した後、忽然と姿を消したという。1997年8月6日に発生したこの事件は複数の目撃者に加え、映像にも収められていたことで、大規模な「エイリアン・クラフト」事件として大きな話題になった。
さらにメキシコでは2004年3月5日にも、カンペチュ州南部の上空を飛行中のメキシコ空軍偵察機の前に、UFOの一団が出現。偵察機に搭載された赤外線カメラには、雲の合間を飛び交う11個の未確認飛行物体が捉えられ、うち3個はレーダーでも確認された。空軍が追跡するも、正体はわからなかったという。これもまた、メキシコ空軍が公式に認めたUFO事件として、大々的に報じられたのだった。
ほかにもメキシコ国内ではUFO目撃情報があとを絶たないが、いったいなぜ、UFOはメキシコばかりに多く現れるのか。長年、UFO問題を研究してきた専門家が解説する。
「理由のひとつとして考えられるのが、歴史背景です。メキシコにはかつて栄えた高度なマヤ文明があり、天文学に優れたマヤ民族は、非常に精密な暦を持っていたことで知られています。この暦こそが、宇宙人から伝授された高度な技術だとの説もあります。さらに、メキシコのプエブラ州にあるポポカテペトル山の噴火口付近では、2012年10月25日に巨大な葉巻型UFOが降下していく姿を、活火山観測用の定点カメラが捉えています。そうしたことから、メキシコにUFOが頻繁に現れる理由には、マヤ文明が関連しているとされているのです」
ちなみに、ポポカテペトル山は標高5426メートルで、国内ではオリサバ山(標高5760メートル)に次ぐ、2番目に標高の高い活火山。現在も噴火しているが、
「現地住民によれば『ポポカテペトル』という名称は、ナワトル語で『煙を吐く山』という意味がある。マヤの予言には『ポポカテペトル山の本格的な噴火は、人類滅亡の始まりである』とあるのだとか。そこにUFOが入っていったのです。マヤ文明が予言した人類滅亡の日(2012年12月21日か23日)から早や11年目。今年も異常気象や自然災害が頻発しましたが、これが終末期の予兆でないことを祈るばかりです」(前出・UFO問題専門家)
はたしてUFOは、マヤの人々にどんなメッセージを残していたのか。それを受け継ぐ、我々人類の未来とは…。
(ジョン・ドゥ)