11月28日、「仁義なき戦い」シリーズなどで知られる俳優の菅原文太さんが亡くなった。死因は転移性肝ガンによる肝不全だという。
「2007年に膀胱ガンが判明。主治医から膀胱の全摘手術を勧められたものの、『若い頃に不摂生してたから、余命1年半と言われたことは覚悟できた。でも、人工膀胱を付けるのは…』と悩んだそうです」(映画関係者)
そして、親交のあった諏訪中央病院名誉院長の鎌田實氏に相談し、抗ガン剤と放射線、陽子線治療の道を選んだ。
「今年の11月に定期健診で病院を訪れてそのまま入院。享年81歳でしたが、『鎌田さんに相談していなかったらもっと早く死んでいた。おかげで農業も出来たし、幸せだ』と漏らしていたそうです」(芸能関係者)
菅原さんは2009年より山梨県韮崎市で農業をスタート。きっかけは講演に行った際に山梨県知事に勧められ、妻に背中を押されたからだという。親交のあった出版関係者が語る。
「『若い頃、家に帰らず飲み歩いてばかりいたから、女房の言うことは聞かないと』と言ってましたよ。僕は長野に住んでいるんですが、『近々、ご飯でも食べましょう』と電話すると、『じゃあ今から行く』と言い、農作業着のまま車で来たので驚きましたね。それで向かったのは品のいいイタリア料理店。田舎の店でドレスコードはないものの、周りは結構キッチリした服装が多かったんです。でも、菅原さんは全く浮いてなく、すごくカッコよかったですね。日本の将来について熱く語ってくれました」
農作業着姿で「これが俺の今の正装だから」と笑っていたという菅原文太。どこまでもカッコイイ男だった。