十二指腸乳頭部がんを発症し、今年7月、十二指腸のすべてと胃やすい臓などの一部を切除するという大手術を受けた俳優の梅宮辰夫が、12月1日の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に登場した。
「体重が落ちているのが悩み」と本人が語った通り少し痩せたようには見えたが顔色は良く、同番組で取り上げる芸能ネタや邦画について軽やかに語った。
「梅宮辰夫といえば東映の看板スターで150本以上の東映作品に出演しています。主演もしくは準主役の作品ばかりで、若い世代にも人気が高い『仁義なき戦い』シリーズでも男気のある重要な役を演じました。“梅宮辰夫”と聞くだけで胸を熱くするファンはたくさんいますから、実際にテレビで姿を見ることができて安心した人も多いでしょう。思ったより元気そうでうれしかったですね」(映画ライター)
番組では故・菅原文太との逸話を披露。夫人のクラウディアさんを口説くために、当時クラウディアさんが働いていた銀座のクラブを訪れたかったが一人では行きづらかったため、菅原についてきてもらって誘ったと明かしている。「あのとき文ちゃんが一緒に行ってくれなかったら、女房にはなってなかったかもしれないね」と懐かしそうに語ったのが印象的だった。
梅宮だけでなく松方弘樹、渡瀬恒彦ら「仁義なき戦い」の主要メンバーが次々と病に襲われているが、梅宮の回復は松方や渡瀬にとって、また東映映画を愛するファンにとって大いに励みとなることだろう。
(笠松和美)