スポーツ

田中マルクス闘莉王が日本帰化を決めたのは小野伸二の「鳥肌モノのゴール」だった

 サッカー元日本代表の田中マルクス闘莉王が前園真聖氏のYouTubeチャンネルで、自身が選ぶ「ベストイレブン」を語っていた。

 4-4-2のシステムで、GKは楢崎正剛。ディフェンスは右から長友佑都、中澤佑二、井原正巳、小野伸二。ボランチは中村俊輔と遠藤保仁。2列目にラモス瑠偉と本田圭佑を選んだ闘莉王。2トップは三浦知良と三笘薫。闘莉王と同世代が多いなか、11人の中で三笘だけが異彩を放っている。理由を闘莉王は、

「一緒にプレイしたことはないが、試合を見ると落ち着きや相手が飛び込めない雰囲気。ためかたとかドリブルの仕方とか、今までにない日本人なのかなと。強くはないし優れた速さがあるわけでもなく、緩急であれだけのことができるというのは天才なのかなと。本当に期待している」

 と説明。そんな中、小野については左サイドバックとして挙げている。小野といえば中盤のトップ下の印象が強いが、

「2002年のW杯日韓大会のベルギー戦で鈴木隆行のゴールをアシストした。それが印象的で左サイドにした。あのプレーを見て鳥肌が立ち、日本に帰化しようと決めた。あの人たちどれだけかっこよかったか」

 闘莉王は03年、日本に帰化。後にアテネ五輪代表、10年のW杯南アフリカ大会で活躍し、南ア大会ではグループリーグ突破に貢献。闘莉王が帰化していなかったら、快挙はなかったかもしれない。

 ベストイレブンはとても興味深いが、帰化の決意が小野の存在だったとは意外だ。

(鈴木誠)

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