新宿・歌舞伎町の大久保公園で立ちんぼ行為をしていた女性のうち、2023年中に140人が売春防止法違反の現行犯で警視庁に逮捕されていたことがわかった(12月19日までの数)。そのうち4割はホストクラブやメンズコンセプトカフェに通うためと話しており、中には来年4月から廃止となる売掛金の支払いのために路上に立っていた者もいた。年末を目前に、警察が攻勢をかけた形だ。
つい先日、大久保公園の前を歩くと、多い時には100人近くいた立ちんぼの姿はきれいさっぱりいなくなっていた。彼女たちはどこへ消えたのか。ホストクラブ関係者が事情を明かす。
「売掛廃止のニュースが流れるようになってからホスト達も焦り始めて、高額な売掛をさせないようにしてます。売掛に法的な効果はないと言及する専門家も出てきて、今までのように色恋の口約束や店の売掛借用書だけでは通用しなくなってくるのではないかと言われています。ツケで飲ませないのであれば安く済むので、わざわざ街に立って客を引く必要がなくなる。おまけに警察による摘発が相次いでいることもありますからね」
ここ数日は、情報番組などでさかんに報じている日本列島への寒波襲来で一気に冷え込んだことも原因だとして、ホストクラブ関係者が続ける。
「この年末、コロナ禍が落ち着いて忘年会が再開したので、街にサラリーマンがあふれるようになったんです。なので、今は立ちんぼよりも普通の性サービス店で働いた方が、女の子も稼ぎやすいんだと思います。年末だけ性サービス店で働くという女性は多いですね」
摘発のリスクを伴う路上よりも、店から守られて暖もとれる店の方が、女性たちも働きやすいのである。