また、最近のボッタクリ事例を見ると、中国人女性が介在するケースが多い。
直近では11月11日に、警視庁が中国人女性2人を窃盗容疑で逮捕している。この2人は泥酔させた男性(46)に台東区上野のコンビニATMで現金を下ろさせ、現金が取り出し口に出た瞬間に1人が目隠しをしてキス。その隙にもう1人が現金20万円を盗んだのだ。この男性は酩酊して記憶がなく、この夜に100万円も引き出されていた。
上野の飲食店経営者はこう言う。
「あいつらは、仲町通りで『お兄さん、遊び?』と声をかける中国人の女たちだよ。終電後の酔客を狙うんだ。飲食店に行って飲み食いさせるなら、まだカワイイほうで、中には『お金ないの?』と挑発して、『金ならある!』と胸の辺りをポンっと叩いたら最後だよ。女たち4~5人に取り囲まれて、裏路地に連れ込まれ、抱きついたりしている間に胸ポケットから財布を抜いてしまう。その財布を近くに待機していた中国人の男に手渡して、近隣の中国人の店に持っていく。協力店なんだろうね。財布の中にあったクレジットカードで限度額までやられちゃう。あの女たちは客引きじゃなくて追い剥ぎだよ」
上野界隈では同様の手口で2年半の間に850人から3億円もの金がボッタくられたという。
しかし、これは氷山の一角にすぎない。中国人女性の横暴は上野だけに限らないからだ。都内各地で同様の犯行を繰り返している。
サラリーマンの街として知られる港区新橋で被害にあった会社員、佐藤剛志氏(38)=仮名=が話す。
「昨年暮れ、ふだんなら相手にしないのに、路上で声をかけてきた中国人の女に振り向いてしまったんです。忘年会のあとで浮かれていて、桜田公園のベンチで話し込んだことまでは覚えているのですが、その後の記憶は曖昧です。数人の中国人の女と中華料理店でメシを食っているところで我に返って逃げ出し、タクシーに飛び乗りました。自宅の前で財布を開けたら、入っていた5万円はなくなっていて、カバンの中から預金通帳もなくなっていました。幸い銀行口座から引き落とされた形跡はありませんでしたが、なけなしの小遣いはパーですよ」
最新ボッタクリは中国人抜きには語れないのが実情なのだ。そして、銀座で被害にあった記者のケースでも中国人の存在が見え隠れしている。