ハンバーガーチェーン「ドムドムバーガー」が12月19日から発売開始した期間限定メニュー「今夜は まいたけバーガー」がネット上で大きな話題となり、売上も好調だという。同チェーンは店舗数が激減したことで一時は「絶滅か」などと囁かれたが、最近では若者たちから「日本一攻めたハンバーガー店」として支持を集め復活の狼煙を上げている。
「新商品『今夜は まいたけバーガー』は『雪国まいたけ』をたっぷり200g素揚げして、ジューシーなビーフパテと合わせた一品となっています。バンズからはみ出るほど使用したまいたけにはてりやきソースが絡めてあり、ごちそう感のある仕上がりになっている。SNS映えする見た目もあって発売前から話題となっていましたが、通常の新メニューの倍以上の売れ行きとなっているといいます」(フードライター)
「ドムドムバーガー」は「マクドナルド」や「モスバーガー」よりも古く、1970年に日本初のハンバーガーチェーンとして誕生。当時はダイエーの傘下で店舗数を増やし最大で400店舗あったが、グループの衰退と共に店舗を減らし、現在では20数店舗にまで縮小している。
「しかし、2018年に藤﨑忍氏が社長に就任すると一気に風向きが変わります。それまで就業経験がなかったにも関わらず、39歳で『渋谷109』のアパレルショップの店長になるといったユニークな経歴を持つ藤﨑氏は社員からの提案をどんどん受け入れ、『丸ごと!!カニバーガー』や『びたびたバターフィッシュ』、『ごぼうと生姜香る 味噌カツバーガー』などユニークな商品を次々と発売。特に『丸ごと!!カニバーガー』は何度も再販されるほどのヒット商品になり、オリジナルキャラクター『どむぞうくん』のグッズ販売も好調で、売り上げを大きく伸ばしているのです。今回の『今夜は まいたけバーガー』も絶好調ですし、また店舗を増やしていくかもしれませんよ」(経済ジャーナリスト)
日本最古のハンバーガーチェーンの逆襲がはじまろうとしている。
(小林洋三)