今季22得点を挙げてJリーグ得点王に輝き、最優秀選手賞も獲得するなど大活躍をみせた大迫勇也(ヴィッセル神戸)を日本代表に呼ぶべきとの声は少なくない。元日本代表の田中マルクス闘莉王氏も、その1人。前園真聖氏のYouTubeチャンネルに出演した闘莉王氏は、大迫について熱くこのように語っていた。
「いい選手を使わないと。結果を出してる選手。クオリティの高い順に選手を集めるのが大事。今1番のFWが大迫。経験があるし、ワールドカップでも点を取っている。以前に活躍したことがある選手がこれだけの復活を果たしたので、代表に呼んでほしい」
大迫を招集することによって戦力がアップするだけでなく、他のFWにいい影響も与えるという。
2024年1月1日に行われる国際親善試合のタイ戦(国立)では、年始に試合があるプレミアリーグとラ・リーガに所属する選手は呼ばれず、そのぶんJリーグから何人もの選手が選ばれたが、やはり大迫の名前はない。Jリーグであれだけの活躍をしながら、大迫を招集しない森保一監督について闘莉王は、
「クオリティの高い選手を集めて、機能させるのが監督の仕事。『俺じゃこいつを使いこなせないのか、じゃあ外してしまおう』というのは、自分の腕のなさを象徴しているのといっしょ」
と痛烈に批判した。だが、
「森保監督には期待している。今はもうレベルが高いところにある。ハードルが上がったけど、それに応えるだけのポテンシャルが森保監督にはある」
とエールを送る一面も見せた。闘莉王は自身のYouTubeチャンネルで今の攻撃陣や森保監督のFWの起用について批判することも多いが、以前よりもレベルは上がっていると話す。
「みんなうまくなりましたね。特に攻撃面。俺たち2010年(南アフリカ大会代表)のバックラインに、今の攻撃陣がいたら、パラグアイ戦は勝ってました。自分たちで時間を作れるようになったのが大きい。失う確率も低いし、ポジションも良くなったし技術的にもよくなった」
それでもなお大迫が日本に必要だという。元旦のタイ戦の後は1月12日からアジアカップカタール大会が開幕する。大迫勇也が招集されるのか注目だ。
(鈴木誠)