立憲民主党の愛知県議らが5月、名古屋市内の高級焼肉店で会食した際、人糞を放置した「事件」が、新たな展開を迎えている。ネット上に「脱糞民主党」と書き込んだ人物が、立憲民主党から「名誉棄損」だとして刑事告訴されているのだ。
「皆さん助けて下さい。私、国政政党の野党第一党(立憲民主党)から訴えられました」
「パンパカ工務店」を名乗る人物が、ネットで再びそう書き込んだ。「文春オンライン」の記事「名古屋高級焼き肉店“人糞”放置事件」を読んで、立憲民主党を「脱糞民主党」と揶揄したことが名誉棄損にあたるというのだ。
「事件」を簡単に振り返ろう。報道によると、5月8日夕方から高級焼肉店の個室を利用したのは、愛知県議や市議、その秘書ら8人だった。飲み放題がついた1人8000円のコースで、ビールやウイスキー、焼酎などをずいぶん飲んだという。
コトが発覚したのは、彼らが店をあとにしてからだ。片付けのため部屋に入った従業員が「ブツ」を見つけたのだ。上座のテーブル付近の床に、こぶし大のまるまるとした「あれ」が放置され、強烈な臭いを放っていたという。
店側は「あれ」をすぐにトイレに流してしまったため、警察による捜査は難航している。県議らは「自分たちではない」と否定しているそうだ。しかも先輩県議に「尻ぬぐい」を頼み、この先輩県議が店側に連絡しているという。店のオーナーは、
「なんでこうなったか、知りたいんです。しかし、彼らはその後もいっこうに原因究明をしようとはしませんでした」
と、憤懣やるかたない様子だという。
徳永信一弁護士は、次のようにツイートしている。
「安心してください。真実性のある事実(立憲民主党の議員による脱糞放置)に基づく『公正な論評』であり、意見論評の範囲を逸脱するものではありません」
この「パンパカ工務店」の書き込みが事実とすれば、立憲民主党としてみれば、「脱糞民主党」という単語がこれ以上広がるのを阻止するために、あえて訴えたのだろうが、あまりに印象が強烈すぎて、訴えただけでは、臭いが消えることはないようだ。