DeNAからポスティングでシカゴ・カブスに移籍した今永昇太ははたして、どれほどの成績を残すのか。
過去、日本人の左投手で思い出されるのは、阪神からヤンキースに入団した井川慶のケースだ。メジャーでは5年間でわずか16試合の登板に終わり、2勝4敗。ほとんどをマイナーリーグで過ごしており、当時のGMに「井川獲得は失敗だった」と言わせている。
西武からメジャー挑戦した菊池雄星も、当初は苦しんだ。昨シーズンはメジャー6年目にしてようやく2ケタ勝利を達成している。
駒澤大学、DeNAの先輩であり、2013年にはカブスに籍を置いたことがある野球解説者の髙橋尚成は、YouTubeチャンネル〈髙橋尚成のHISAちゃん〉で今永について、次のような目標設定を提案した。
「無事にローテーションを守ることが1年目は先決だと思うので、そうすればおのずと10勝以上はできると思う。防御率も3点台だったら御の字。イニング数では規定回数の162ぐらいでいいのかな」
今永がDeNAで投球回162を上回ったのは、キャリアハイの25試合に登板した2019年の170のみだ。この点について髙橋氏は、
「イニング、ゲーム数はメジャーでは評価されるので、1年目ということで大事に使われるのかなと思いますけど。でもあれくらいの投手だったらね、問題なくクリアできるんじゃないかなと…」
あくまで期待込みの言及といえるが、先の菊池の昨シーズンは、32試合に登板して投球回167.2。
「このあたりを1年目の今永に求めるわけですから、低くはないハードルかもしれません」(スポーツライター)
シカゴは夏でも風が吹けば肌寒く感じる土地柄だと語る高橋氏が、今永にアドバイスを送る。
「開幕当初は風邪引くなよ」
(所ひで/ユーチューブライター)