サッカー元日本代表の福西崇史氏が自身のYouTubeチャンネルでアジアカップ初戦のベトナム戦(1月14日)を分析した。
日本は格下のベトナムを相手に前半1-2とリードを許す苦しい展開となったが、その理由を福西氏は、
「前半の最初に点を取ったのはいいんですけど、試合の入りかたが固かった。相手がどうしてくるんだろうっていう受け身感が出てしまった。相手がプレッシャーをかけてきたし、ラインが高いのでどうしようかなっていう風にはなってたと思います。でもその中で南野が点を取ったが、相手の勢いを消しきれなかった」
と分析。トルシエ監督率いるベトナム代表がいいチームであると評価した。
それでも最終的に4-2で勝てた理由は選手個々の活躍にあり、南野をMVPに挙げ、
「守備の貢献度は大きい。そして決定機をしっかり決めたことも評価した。選手の間に入って距離感を良くしてくれた。ターンもうまいしコントロールもうまかったので、そこで時間を作ったということが非常に良かった」
と絶賛。3点目を挙げた中村敬斗についても、
「あのシュートはスーパーですね。あそこからのシュートでゴールは見られない。南野が中盤のところでのターン、ドリブルをすることによって相手を引きつけることで、中村との時間を作った。いい傾向になっている」
と高く評価した。唯一の問題点として挙げたのは選手のコンディション。
「コンディションにばらつきが見えたし、新しい選手とのコンビネーションを作るのはまだまだ時間がかかると感じた」
しかし、コンディションとコンビネーションは試合を重ねていくことで解消されるという。
イラク戦(19日)を控えているが、自身の経験から決して楽な相手ではないと福西氏は語った。
「中東勢は地元の大会でどんどん調子が良くなってくる。私たちの時代から中東勢は地元で試合をすると底力があってすごいので、気をつけなないといけない。日本は試しながら成長しつつ戦っていかないといけない難しさがあるので楽しみ」
グループリーグで対戦する国の中では最も強いと思われるイラクとどう戦うのか、試合が楽しみだ。
(鈴木誠)