圧勝に終わると思われたアジアカップ日本対ベトナム戦は前半途中まで2-1とリードを許す苦しい展開で、終わってみれば4-2と勝利を収めたが、格下相手に失点したことが批判されている。しかし、元日本代表の城彰二氏は自身のYouTubeチャンネルで失点について触れ擁護した。
1失点目はGKが取れないシュートであり、相手をほめるべきとした城氏。2点目の失点について、
「ヘディングシュートを鈴木彩艶選手が弾いたところを、相手の10番が詰めたという形になりました。相手の2枚に対して1枚しかディフェンスがいけなくて、競り負けてしまったという点がまず第1に修正しないといけない」
と批判しながらも、
「初戦という難しさがありますし、相手がベトナムということで自分たちが優位に立てるとか、勝てるっていう思いを持ってしまう。普段よりもうまく体が動かないといったことは実際にあるので仕方がないかなと思います」
さらにベンチワークも絶賛。
「(失点しても)まったくあわてなかった。自分たちのリズムで試合を進めながら、前半に逆転できたというのはものすごく大きかったんじゃないかなと思います」
と、失点しても落ち着いて対処した森保監督を賞賛した。
アジアの国との戦いが続くことについて城氏は、
「日本対策をする国が相手で守備的に入られたり、中央を固められて得点を奪いにくくなりますから、コンビネーションを磨いてゲームを支配しないと」
と展望を語った。失点したことで評価を落とした森保ジャパンだが、城氏によると心配の必要はなさそう。今後の戦いに期待してもよさそうだ。
(鈴木誠)