アジアカップの初戦ベトナム戦(1月14日)の批評と採点を、元日本代表の田中マルクス闘莉王氏が自身のYouTubeで行っている。辛口批評で知られる闘莉王だけに、今回も厳しい言葉が飛び出した。
選手の採点の前にテレビの地上波放送がなかったことに触れ、
「ブラジルで放送されているのになんで日本で放送されないのか。まずそこがおかしいでしょ。日本サッカー協会がちゃんと考えていかないといけない」
と協会を批判。最初から闘莉王節を炸裂させた。
トップで出場した細谷真大についての評価は、
「細谷選手だけの問題ではないんですけど、チームの歯車が合ってなかった。少しも足りない。ベトナム相手に2、3点ぐらい自分で取らないといけない」
として、採点は4.5をつけた(10点満点で基準点は5点)。
その細谷に代わって入った上田綺世は途中出場でも1点取ったことを評価し、5.5点と採点。
2得点の南野拓実については、
「今日のMVPですね。2点目はきれいにちゃんと狙いすましたシュート。素晴らしかった。あそこで結果を出せるのが調子が上がってきてる証拠だなと思います。ゴールもそうですし、周りをうまく使うのもそうですし、調子が戻ってきて自信がついてきてるのかなと。得点は6.5点」
と高評価。一方で酷評したのが、試合途中から左サイドでプレーした伊東純也。
「今日はワーストです。右はやってくれるのに、左に行くと全く何もできない。これは森保監督にも問題がある。左で使うんだったら交代した方がいい。左に行けって言われたら行くしかないんだけど、『左サイドに行くんだったら俺を交代してください』って自分から言うべき。右に張らしたほうがチームのためになるし、森保さんも考えるべきだと思います」
と伊東の使い方が問題であり、責任は森保監督にあると批判した。伊東の点は3.5と低評価。
堂安律についてはより辛らつで、
「ガチャガチャするんだけどなかなか前に進まない。ポジションを右にいったり中に行ったり左行ったりボールに絡んだりするんだけど、効果的なことはやってくれてない。よくもなく悪くもなく5点」
背番号10番は堂安ではなく、久保建英に回すべきだと訴えた。
圧勝すると思われていた試合で2失点したことで選手の評価は大きく分かれた。次のイラク戦(19日)でどんな評価になるのか注目したい。
(鈴木誠)