プロ2年目の巨人・浅野翔吾外野手が1月17日、ジャイアンツ球場で自主トレを公開。キャッチボールやティー打撃といった軽いメニューだったが、しっかりと汗を流し充実した笑顔を見せていた。
浅野は昨年10月に「ヘルニア」を患っており、腰の状態については「70~80%くらいになっています」と説明。また14日に兵庫県でイチロー氏の自主トレに参加し、高松商2年時以来、約3年ぶりにアドバイスをもらったことを明かし、「ホームランはもう、まったく打てなくてもいいと思っています。ツーベースの数と出塁率にこだわってみたい。出塁率は4割以上」と目標を掲げた。
イチロー氏と同じ背番号「51」を背負い飛躍の2年目にしたいところだが、懸案はやはり腰の「爆弾」だろう。再発すれば実戦から離れざるを得なくなるだけに、本人は焦る気を抑えるのに懸命ではないだろうか。
スポーツライターが語る。
「今のところ順調な回復ぶりを見せている浅野ですが、現段階のスロー調整を見る限り開幕に間に合わない可能性は高い。とはいえ手術を選択すれば、巨人では直江大輔投手が2020年にヘルニアを発症し、手術を決断。成功したものの安定して投げられるようになるまでに9カ月を要しています。また梶谷隆幸外野手も同じように手術をしましたが、支配下までは1年半かかりました。阿部慎之助監督も現役時代、頸椎椎間板ヘルニアに悩まされているだけに、戦力として計算すべきか悩むところでしょうね」
身長171センチの「小さな巨人」にかかる期待は大きいが、まずは無理をせず万全の状態での出場を楽しみにしたい。
(ケン高田)