米アップルは2月2日に、ヘッドセットデバイス「Vision Pro」を世界に先駆けて米国で発売する。同製品は3499ドル(約50万円)と非常に高額であることから、専門家からは「アップル史上最も売れない製品のひとつになる」といった声もあるが、発売後は争奪戦になって即完売する可能性も高まってきた。
「『Vision Pro』は仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を融合させた空間コンピューティングと呼ばれるもので、ユーザーは目や手、声などで操作し、エンターテインメントや教育、ビジネスなどへの活用が期待されています。MacやiPhoneに続く革命的なデバイスとされ、今後のアップルの命運を左右する商品といいます」(ガジェット系ライター)
ただ、何せ価格が約50万円と高額。しかも外部バッテリーに接続した状態ではビデオ再生時間が最大2時間30分と「アバター」や「タイタニック」のような長編映画は最後まで観られない可能性も高い。また、対応アプリの詳細が明らかになっていないことやアップルのファーストモデルは不具合が多いことなどもあり、「Vision Proは売れない」という意見も少なくないのだ。
「しかしここに来て、ある情報により争奪戦になる可能性が急浮上しました。アップルの情報に詳しいアナリストのミンチー・クオ氏によると、『Vision Pro』は6~8万台しか生産されないかもしれないというのです。全世界でこの台数であれば、日本では数千台程度しか用意されない可能性もある。この製品が失敗しても大成功を納めたとしても、ファーストモデルだけに伝説の一台になる可能性が高い。そのためアップル信者に転売ヤーも加わった争奪戦が繰り広げられそうなんです」(前出・ガジェット系ライター)
せめて、本当に欲しい人の手に渡ればいいのだが…。
(小林洋三)