アップル製品に関するニュースサイト「9to5Mac」で先ごろ、iPhone 15の発売にともないiPhone 13 miniが販売終了となる可能性が高いと報じた。これが事実であればminiモデルは完全廃止となる。
同サイトでは米ブルームバーグのマーク・ガーマンが公開した情報を紹介し、アップルがiPhone15シリーズの販売に向けアップルストアでのセットアップを進めていると説明。そうした中、店頭ではApple Watch Ultraやレザーケース、iPhone 12、そしてiPhone 13 miniなどが品薄状態になっていることから、iPhone 13シリーズは値下げしてラインナップに残るが、iPhone 13 miniは販売終了となる可能性が高いとしている
iPhoneのminiモデルは、欧米に比べ手のサイズが小さい日本人に馴染みやすく、モバイルSuicaなどで交通機関を利用する際に取り出しやすいといった理由もあって日本では根強く支持されている。しかしiPhone 12 miniはシリーズ全体の売上のわずか5%しか売れず、iPhone 13 miniに至っては3%と世界全体では壊滅的な状況。ついにiPhone 14シリーズではminiモデルは製造されなかった。
なぜ海外ではここまでminiモデルが不人気なのか。ITライターが説明する。「動画を見たりゲームをするには画面が小さく、バッテリー容量も小さい。さらに欧米ではPCのキーボード配列で文字入力をするユーザーが多く、miniでは非常に入力しづらいというのもマイナスポイントになっています。スマホ全体で画面の大型化が進んでいるので、今後はminiモデルが製造されることはしばらくないかもしれません。現在、残されている比較的小型なモデルとしてiPhone SE3がありますが、SE4は6インチのiPhone 14ベースになるという噂もあり、小型iPhoneは完全になくなる可能性が高いのではないでしょうか」
このままだと、日本ではiPhone 13 miniの駆け込み購入者が増えそうだ。
(小林洋三)