芸能

「イケオジドラマ枠」新ジャンル確立の功労者は佐々木蔵之介と反町隆史

 1月から放映が始まった2024年冬クールのドラマの視聴率が出揃った。見逃しドラマ配信 TVerでお気に入り登録数トップ10入り、世帯視聴率7%台とほぼ拮抗しているのが「となりのナースエイド」(日本テレビ系)と「グレイトギフト」(テレビ朝日系)の医療ドラマだ。

「グレイトギフト」の枠は木曜21時で、昨夏には中村倫也主演で、名バイプレイヤーを集めた池井戸潤原作のホラーサスペンス「ハヤブサ消防団」を放送していた。いわば「イケてるオヤジの群像ドラマ」枠だが、番組制作会社幹部はこう評価する。

「今のZ世代はドラマを見ないし、見るとしてもネット配信が主流。1990年代はトレンディードラマ、2000年代は韓流ドラマにハマり、ドラマ視聴習慣が根付いている50代以上のマダム達をターゲットにした方が賢明だと、制作サイドが気付いたのでしょう」

 イケオジドラマ枠は出演する俳優にもメリットがあると、この制作会社幹部が続ける。

「『グレイトギフト』で心臓外科教授を演じる佐々木蔵之介や、『ハヤブサ消防団』の中村は長らくイケメン独身俳優として人気を獲得していましたが、結婚を機に役の幅を広げる課題に直面した。佐々木は結婚後、殺人犯や悪役のキャストが続いており、サスペンスドラマに欠かせないイケオジ俳優への転身に成功しました。NHK大河の『光る君へ』でも、佐々木は藤原道長と男女間の友情を深める紫式部の夫役ですが、こちらもクセが強い」

 大学病院理事長の愛人で、六本木の会員制クラブのオーナーを演じる倉科カナもハマリ役なのだが、現実世界の大学病院には会員制クラブ以上の愛憎劇が渦巻いている。いつの時代もマッチョな外科医と「すぐ寝る」看護師なる者が実在していて、病院内で他の同僚達から「ピンクナース」と陰口を叩かれている。

 そんな「心臓外科医たちに遊ばれて捨てられた、元ピンクナースの妻」の命を救うために、主演の反町隆史扮する病理医が、殺人にまで手を染めるのだろうか。

 この疑問をウヤムヤにしてしまうのが、佐々木の部下役たる津田健次郎の「渋い声」。なるほど、イケオジ俳優陣の存在感とイケボは、設定のアラもうまく隠してくれる。

(那須優子)

カテゴリー: 芸能   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
フジテレビ第三者委員会の「ヒアリングを拒否」した「中居正広と懇意のタレントU氏」の素性
3
3連覇どころかまさかのJ2転落が!ヴィッセル神戸の「目玉補強失敗」悲しい舞台裏
4
ミャンマー震源から1000キロのバンコクで「高層ビル倒壊」どのタワマンが崩れるかは運次第という「長周期地震動」
5
巨人「甲斐拓也にあって大城卓三にないもの」高木豊がズバリ指摘した「投手へのリアクション」