主演ドラマ「罠の戦争」(フジテレビ系)が1月16日にスタートする草なぎ剛。
同作は、同じくフジテレビ系で放送された「銭の戦争」(15年)、「嘘の戦争」(17年)に続くシリーズ第3弾。草なぎ演じる家族を傷つけられた議員秘書(鷲津亨)が、息子に瀕死の重傷を負わせた事件の犯人と、それを隠蔽しようとする政治家を失脚させる姿を描く「弱者による強き権力者への復讐劇」だという。
そんな興味深いストーリーもさることながら、なんといっても注目度が高いのは、このドラマが草なぎにとってはSMAPの解散直後に放送された「嘘の戦争」以来、実に6年ぶりとなる民放連ドラ主演だという点だ。
「草なぎは、21年の大河ドラマ『青天を衝け』の徳川慶喜役や、昨年夏に放送されたBSプレミアムドラマ『拾われた男』などNHKの作品には出演していましたが、民放ドラマへの出演はなかなか叶わなかった。今回の主演で、今後の草なぎの民放連ドラ出演の『全面解禁』が期待されますが、まだそう簡単にいかないというのが現状のようです」(芸能ライター)
いまだ民放各局がジャニーズ事務所に忖度する風潮があるというのか。芸能プロ関係者が説明する。
「テレビ局サイドというよりも、引っ掛かるのはむしろ、芸能事務所のほう。大手プロによる局への圧力といった話はほぼ聞かなくなった一方、独立したタレントへの冷ややかな見方はまだ残っているんです。自分のところのタレントを、独立したタレントと共演させることを嫌がる事務所は多く、元ジャニーズとなればなおさらなんですね。というのも、ジャニーズはNHKと違い、民放ではドラマ以外にも、バラエティー番組や情報番組でのレギュラーやゲスト出演が多い。そうしたドラマ以外の番組でジャニタレとの共演機会を逃すのではないかと心配して、避けたがる傾向がある。つまるところ、民放では草なぎの共演者がなかなか見つけられない状態が続いているわけです。その点、今回の『罠の戦争』で草なぎの妻の役を演じる井川遥の事務所は、寛容と言えるでしょうね」
6年ぶり連ドラ出演の実現は「井川のおかげ」とも言えそうだ。