12球団の大トリで契約を更改した千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が1月27日、会見した。条件は発表していないが、1年契約で現状維持の8000万円(金額は推定)が有力だ。
会見では「なかなか公の場でコメントを出すことがなかったので、ファンの皆様に誤解などご心配をおかけしました」と話した佐々木は、このオフに球団とモメたメジャーリーグへのポスティング移籍について「入団当初から球団とはしっかりコミュニケーションをとって話して来ました」と続けた。
ロッテ側は松本尚樹球団本部長が「決して佐々木朗希だけがワガママとか、ゴネたとかじゃない。こちらにも落ち度があったのでご理解いただきたい」と異例の弱気な釈明をする場面も。今季もロッテのユニフォームを着ることにはなったが、
「チーム方針としてこれまでも佐々木には『特別待遇』で接してきた。シーズン中はマネジメント会社による送迎なども許可している。今季の成績いかんにかかわらずポスティング移籍を認めたら、チーム内でも浮いた存在になりかねません」(ロッテ担当記者)
佐々木は昨季の故障の際には吉井理人監督ともボタンのかけ違いがあった。このオフのポスティング移籍についても吉井監督は「自分だったら『球団に対してもうちょっと恩返ししてからじゃないとだめかな』と思ったりする」と否定的な発言をしている。そのため2人の溝も深まったと言われたが、この日、球団がSNSでツーショットを公開するなど友好関係のアピールがプンプンに漂い、佐々木に対する扱いは腫れ物に触るようなシーンがやたらと目立つ。
佐々木が開幕から有無も言わせない活躍をしない限り、胸を張ってメジャーに行く姿は想像すらできない状況なのだ。
(小田龍司)