94年10月7日からスタートし、1月25日に6390回を迎えた数字選択式宝くじの「ナンバーズ4」。抽せん回数が当せん確率の6割を超えたことで、数字の偏りや、いまだ出現していないナンバーがクローズアップされはじめ、一撃100万円を狙う新規ファンが増えている。
ナンバーズ4の人気の理由は、気軽に帯封をゲットできるスタイルだ。宝くじアドバイザーの長利正弘氏が解説する。
「『0000』〜『9999』の中から好きな4桁の番号を選ぶだけ。当せん確率は1万分の1で1口は200円です。宝くじ売り場のほか、宝くじ公式サイトなどのインターネットや一部の銀行のATM、一部のコンビニでも購入できます。年末年始の4日間(12月31日〜1月3日)のみ販売や換金ができないぐらいで、ほぼ年中無休。抽せん日は月曜日から金曜日まで週5回ありますから、平日の仕事帰りは抽せん会のライブ中継(宝くじ公式サイト・午後6時45分〜)を見るのが楽しみです」
抽せん日の発売は18時半までで、4つの数字の申し込みタイプは、順番どおりに的中させる「ストレート」、順不同でも当せんとなる「ボックス」、そしてストレート100円分+ボックス100円分の「セット」の3種類と、実にシンプルだ。
ただし、当せん金額は当せん口数によって大きく変動するため、数字選びは奥が深いという。
「まず、当せん金額の理論値を見ていくと、的中確率が1万分の1のストレートでは約90万円、ボックスは4つの数字がすべて異なる『0123』などの場合(シングルと呼ばれる)は1万分の24通りのため3万7500円です。ちなみに『0012』などのダブル(2桁同一)は7万5000円、『0011』といったダブルダブル(同一2組)は15万円、『0001』のようなトリプル(3桁同一)は22万5000円というように期待値の金額がかなり異なりますし、当せん口数によっても大きく変わります」(前出・長利氏/以下の「」もすべて)
例えば、ストレートの過去最高配当は94年11月25日の第8回「7507」で271万7700円。逆に最も少額だったのは95年1月24日の第19回「1013」で15万6600円だった。
「理論値の3倍を超える当せん金額になることもあれば、逆に6分の1なんてケースもあります。誕生日など特別な記念日の数字でなければ、ちょっとした工夫をすることで高額を狙える。それがナンバーズ4のおもしろさでもあります」
一般的に「1013」のような「10月13日」を想起させる4桁の並び数字は、多くの人がストレートで継続購入している可能性が高い。ボックスにしても、シングルより高配当が望めるダブル(2桁同一)ながら「10月31日」「01月13日」「11月03日」「11月30日」03月11日」が記念日の人も購入していそうで、かなりの重複が予想される。