一方の関西では、岩田望来(23)と鮫島克駿(27)に注目だ。
「岩田望はポジショニングがいいですね。今の競馬は極端な追い込みが決まりにくいんですけど、中団から前にいることが多く、それが好成績につながっています。特に芝中距離の成績がいい。鮫島駿は開いた内を突ける騎手で、馬場状態の読みもしっかりしています」(久保木TM)
今年は京都開催になるのだが、両騎手とも23年の京都でも好調だった。岩田望は21勝を挙げ、うち5勝が単勝10倍以上の馬。鮫島駿も16勝をマークし、GⅡデイリー杯2歳Sを制した。
「岩田望は正月の3日間開催で〈4 3 3 14〉の好成績を収めていて1、2着馬は8番人気の馬が1頭ずつ、3着には10番人気の馬を持ってきています。鮫島駿も〈1 1 4 14〉で3着4回のうち3頭は5、6、9番人馬と、高配当を演出しています」(後藤氏)
先週から小倉も開催されたが、騎手買いはこの小倉も重要なポイントとなる。というのも「小倉で飛躍した騎手は翌年に活躍する」(勝木氏)からだ。
過去2年、冬の小倉で勝率8%&回収率100%を超えたのは藤岡佑介(37)、松若風馬(28)、松本大輝(21)の3人だが、今年の注目株はズバリ、団野大成(23)である。
「21年、23勝を挙げて小倉リーディングに輝いた鮫島駿は、翌年に年間80勝と飛躍しました。また、22年に小倉で23勝を挙げた西村淳也(24)も23年は年間76勝と前年よりも勝ち鞍を伸ばした。23年の小倉のトップは20勝の幸英明(47)ですが、11勝を挙げ、年間リーディングが41位から18位に浮上した団野の活躍に期待したい」(勝木氏)
過去2年、団野の小倉での成績は〈5 7 4 33〉。単勝回収率は121%なので、ベタ買いでも儲かっている計算になる。
「23年は重賞4勝。高松宮記念をファストフォースで制し、CBC賞、北九州記念のジャスパークローネは果敢に逃げた。このように逃げ、先行脚質での勝利が多いのも特徴ですね」(後藤氏)
正月の3日間開催では馬券に絡んでいないが、3月第1週まで開催される小倉では、団野の単勝を狙ってみてはいかがか。