Number_iの平野紫耀のセレブ化が止まらない。平野といえばKing & Princeの元メンバー。メジャーデビュー前のジャニーズJr.時代からドラマ「SHARK」(日本テレビ系=2014年)、映画「honey」や「ういらぶ。」(18年)で主演を務めた超新星。世に出るスピードはマッハ級で、キンプリ脱退、前事務所を退所後の昨年7月に滝沢秀明社長の事務所「TOBE」に合流。元キンプリメンバーの神宮寺勇太、岸優太とNumber_iを始動させた。
大きな武器は、幼いころから習っているダンス。世界で勝負をしたい野望は人一倍強く、新春早々に具現化した。1月にハイブランドのイヴ・サンローラン・ボーテのアジアアンバサダーに就任。それが発表されると、東京・表参道の店舗は大行列を成すフィーバーぶり。平野が手にしたアイコンリップの「ルージュ ピュールクチュール」は、前日比の約540倍の売り上げとなり、インフルエンサーの底力を見せた。スポーツ紙の芸能記者が言う。
「キンプリ時代から平野が与える影響力は絶大。広告塔となったメーカー、出演したCM、SNSで手にした商品は軒並み爆売れ。テレビ視聴率も増えるのが業界内の定説でした。費用対効果は申し分なしだったので、地上波復帰は時間の問題でしょう」
同じく1月には、世界的なファッションブランドのルイ・ヴィトンから招待され、「2024秋冬メンズ・コレクション」のランウェイショーを観るためにフランス・パリへ渡った。かねてから大のヴィトン愛好家。日本人で珍しくパートナーシップを結べたのは、総合的判断で世界水準を満たした証といえた。
インスタグラムのフォロワーは411万1000人で、TOBE所属タレントでぶっちぎり。元ジャニーズタレントでは、木村拓哉を余裕でしのぐ多さとなった。元旦にはNumber_iのデビュー曲「GOAT」が世界に向けてデジタル配信され、3月にはCD化。その3月にはTOBEオールスターズによる初の東京ドーム公演があり、ますます上昇気流に乗る。先の芸能記者が続ける。
「TOBE入所とほぼ同時期の昨年8月に『株式会社紫耀』という個人会社を立ち上げています。その住所は、弟の莉玖さんが経営しているアパレル会社と同じ。莉玖さんはファッションプロデューサーだけではなく、RIKU名義でかねてからダンスや楽曲、写真集出版など幅広い芸能活動をしています。今年1月には1stシングルをリリースしました。かつては兄弟でダンスユニットを結成していただけに、大人になったいま再び手を組んでパフォーマンスしても不思議ではありません」
TOBEの指針はグローバルにしてボーダレス。平野がRIKUを巻き込んで、プロデュースに手を伸ばす可能性はゼロではない。セレブ貴公子の高笑いは止まらないか。
(北村ともこ)