2月6日から開幕される予定だったミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」が延期されることが発表された。当初は2月6日から8日の4公演を休止するとしていたが、さらに10日から11日の3公演も中止に。12日から開幕すると変更された。
理由を東宝演劇は「準備不足」としている。チケット代金だけでなく、チケット販売手数料やシステム利用料を払い戻すだけでなく、公演中止発表前に手配した交通費と宿泊費のキャンセル料、キャンセルできなかった場合の交通費と宿泊費を東宝演劇が負担するという。
なぜ異例ともいえる手厚い対応を行ったのか。一部では実写版映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(主演:山崎賢人)のせいではないかという声が出ている。エンタメ誌ライターの解説。
「『ジョジョ』は長く実写化が望まれていましたが、内容と世界観から実写にするのは難しく、なかなか実現しませんでした。2017年にようやく実写映画化されましたが、ファンの期待に応えるものではなく『学芸会レベルの映像』などと酷評され、準備不足を指摘する声もありました。舞台の開幕が延期されたのは準備不足とのことですから、熱烈なファンからすると『またか』という気持ち。批判を恐れて手厚い対応をしたのではないかというんのです」
映画「ジョジョ」はタイトルに「第一章」とついていることからもわかるように、シリーズ化されることが前提で制作されたが、評判の悪さと興行成績の低さのせいか第二章は製作されていない。ミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」もこれっきり、ということにならなければいいのだが。
(鈴木誠)